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家庭用のお手入れ方法
業務用のメンテナンス
クリーニング工法
部分汚れ・シミの取り方
カーペットとダニ

クリーニング&メンテナンス方法

家庭用ウールカーペットのお手入れ方法
ウールカーペットは、合成繊維のカーペットに比べてとても手入れがしやすく、
また汚れにくいという特性があります。
いつまでも美しく、そのすばらしい風合いを保って頂くために日頃の簡単なお掃除とお手入れを。
日常のお手入れ
3日に一度は、掃除機をかけること
カーペットの汚れの80パーセントが浮遊しているホコリによるものです。またカーペットにダニが発生するのは食べカスや髪の毛、フケがカーペットにたまっているからです。こまめに掃除機をかけることでホコリを取り除くことができますし、ダニの発生も防げます。目安は週に2回、1u当たり20秒程度かけてください。
掃除機は逆目にかけること
掃除機をかける時は、カーペットの毛並みと逆方向に、毛を起こすようにかけましょう。毛の根元の空気の通りをよくしてゴミを吸い取ることができます。上から押さえつけるのはかえって逆効果です。ループ商品は通常のバキュームで、カット商品はブラッシング(カーペット用)に切り替えてかけると一層効果的です。
3ヶ月に一度は拭き掃除をすること
バケツ一杯のぬるま湯に家庭用中性洗剤をキャップ1〜2杯入れ、きつく絞った雑巾で拭き取ります。毛並みに逆らって力を込めて拭くのがカーペットをより美しく保つコツです。天気の良い日を選んで拭き掃除をしてください。
日常の拭き掃除・・・衣料用中性洗剤(台所用は不可)/汚れのひどいとき・・・カーペットシャンプー
クリーニングに出すとき
カーペット専門のクリーニング業者にご依頼ください。2〜3年に一度ぐらいが目安になります。手入れしにくい梅雨時期をなるべくはずして、クリーニングに出したほうが良いでしょう。ひどい汚れの場合も同様に専門業者にご相談ください。
こんな時はこんなふうにメンテナンス
毛髪がからんで取れない!
掃除機おかけても毛髪や糸屑がからみついて取れない場合は、市販されている粘着テープ付きロール型掃除機を使うときれいに取れます。 
家具の押し跡が残った!
家具などの重みで押し後が残っても、ウールはクリンプ性といって復元力がありますので回復します。またスチームアイロンなどの蒸気をかけるとそれをさらに促進できます。
こぼしてシミを作った!
何かをこぼしたら、それがパイルに染み込んでしまわないうちに、素早く拭き取ることが大切です。乾いたタオルやティッシュで押し付けるようにして吸い取ってください。ネバネバしたものや固体のものはスプーンやフォークで取り除き、汚れが拡がるのを防ぎます。
パイルが飛び出した!
何かに引っかかるなどしてパイルが飛び出した場合、カットパイル商品から引き抜かないでハサミで切り揃えてください。ループパイル商品のパイルが飛び出した場合、必ず近くのパイルが引っ込んでいるので千枚通しなどで引き上げて均一に戻してください。詳しくは、購入されたお店にご相談下さい。
遊び毛 短い繊維の束のようになったパイルから、繊維の一部が抜け出る為に起こる現象です。紡績糸使いのカーペットには多かれ少なかれ発生します。新しいカーペットほどこの現象は顕著ですが、物性及び耐久性に影響を与えるものではありません。通常の掃除を行えば数ヶ月程度でほとんど出なくなります。
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業務用のメンテナンス
カーペットは、正しいメンテナンスを行えば、その快適性を長く保つことができる優れた床材です。
メンテナンス方法を知ることは、カーペットの寿命を延ばすことにつながります。
メンテナンス方法
メンテナンス効率が良く、トータルコストが経済的
メンテナンスは、カーペットのライフサイクルコスト(商品の耐用寿命が尽きるまでに要する総費用)の中で最も大きな比重を占めます。カーペットは他の床材に比べてメンテナンス費用が安くつくので経済的です。特に防汚性に優れたウールは、優れたクリーニング効果と洗浄効果を備えています。欧米の調査では、どの市場でもクリーニング回数が最も少なくてすむと報告されており、その費用は硬質床材の約60%ですみます。
メンテナンス・プログラム
シミやパイル糸の破損、ヘタリ、色落ち、汚れ、たばこの焦げ跡など美観度を損なう原因はたくさんあります。少しでも長く美しく使用するためには日常の手入れと、使用条件に応じた定期クリーニングが必要です。
クリーニングの頻度は、カーペットの汚れに比例します。そのため、カーペットに蓄積されるゴミの量の増加にともなった、より適切なメンテナンス・プログラムを実行しなければなりません。プロのクリーナーと契約を結んでいる場合や、自社でメンテナンス・スタッフを抱えている場合がありますが、いずれにしても正しい定期的なメンテナンスがカーペットの寿命を延ばし、全体の美観を保つのです。
カーペットの美観を維持するために
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■床材の年間使用コスト比較
■床材の年間使用コスト比較表
■床材の年間使用コスト比較
■床材の年間使用コスト比較比較表
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カーペットクリーニング工法
スチーム工法
高温圧スチームと強力バキュームを特徴とし、スチームによりパイルに付着している汚れをバキュームします。高温による洗浄効果は想像以上に大きく、ロータリーシャンプー法と同等です。
洗浄機を往復させるだけの単純作業で部屋の角や机の下などもきめ細かい洗浄ができます。
効果 洗浄性・5/簡便性・4/乾燥性・4/再汚染防止効果・4
パイル損耗度・5/衛生効果・5/洗浄残留性・5
作業工程 1.バキューム作業
2.前処理剤の散布
3.ウオンドによる高温高圧スチーム噴射、瞬時バキューム同時作業。
メリット 1.洗浄力に優れている。
2.余熱効果とバキュームで乾燥が早い。作業工程が単純。
3.連続給排水方式なので作業中断の必要がない。
4.作業工程が単純。
デメリット 1.トラックマウント型の場合は価格が高く、作業時に駐車場が必要。
2.高温になるので、パイルを傷める場合があります。
スチーム工法写真
ロータリーシャンプー工法
ポリッシャ−の物理的な力と洗剤の作用によって汚れをパイルから遊離させるウェットタイプの方法です。
現在最も多く利用されている技法です。通常のシャンプーの後、リンサーでエクストラクション作業を行います
効果 洗浄性・5/簡便性・1/乾燥性・1/再汚染防止効果・2
パイル損耗度・1/衛生効果・1/洗浄残留性・1
作業工程 1.バキューム作業。
2.前処理剤の散布。
3.ポリッシャ−によるシャンプー。
4.すすぎ洗い。 5.乾燥
メリット 1.洗浄力に優れ、汚れの激しい場所が最も適している。
デメリット 1.水を多く使用するため乾燥に時間がかかる。
2.労力と時間を要す。
3.ブラシの回転によってパイルを傷めやすい。
ロータリーシャンプー工法写真
エクストラクション法
専用の機械を使って水や洗剤をポンプ圧力でジェットスプレーし、カーペットの汚れを同時に回収する方法です。
効果 洗浄性・4/簡便性・3/乾燥性・2/再汚染防止効果・4
パイル損耗度・5/衛生効果・3/洗浄残留性・3
作業工程 1.バキューム作業。
2.前処理剤の散布。
3.エクストラクション。
4.乾燥。
メリット 1.汚れも一瞬のうちに回収することが出来る。
2.カーペットのパイルを傷める危険性が少ない。
3.作業工程が単純
デメリット 1.水を多量に使用するためカーペットを濡らしすぎる危険性がある。
2.乾燥に時間がかかる。
エクストラクション法写真
ドライフォームシャンプー法
機械の中で発泡させた洗剤をカーペット表面に送り出し、強力なパイルブラシでカーペットの汚れを包み込みながら除去する方法です。別名「ローラーブラシ法」とも呼ばれ、クリーニング後は粉末となった洗剤と汚れをバキュームするだけでOKです。
効果 洗浄性・3/簡便性・5/乾燥性・4/再汚染防止効果・3
パイル損耗度・3/衛生効果・1/洗浄残留性・2
作業工程 1.バキューム作業。
2.前処理剤の散布。
3.ドライフォーム。
4.乾燥。
5.バキューム作業。
メリット 1.作業が簡単で特別な技術を必要としない。
2.軽度な汚れに適している。
デメリット 1.前進運動であるため作業箇所が限定。
2.強力な洗浄力はない。
ドライフォームシャンプー法写真
パウダー法
木紛や合成樹脂紛に洗剤をしみ込ませたパウダークリーナーをカーペットに散布し、専用の機械でブラッシングして、汚れをパウダーに吸着させる方法です。ブラッシング後はカーペット上に残ったパウダーをバキュームするだけでOKです。
効果 洗浄性・2/簡便性・5/乾燥性・5/再汚染防止効果・3
パイル損耗度・3/衛生効果・1/洗浄残留性・2
作業工程 1.バキューム作業。
2.前処理剤の散布。
3.パウダー散布。
4.ブラッシング。
5.バキューム作業。
メリット 1.水を使わないので乾燥が早い。
2.作業中でも歩行が出来る。
デメリット 1.洗浄力が劣る。
2.ブラッシング後のバキューム作業を怠ると、パウダーが拡散して反対に汚れやすくなる。
3.パウダーの除去に時間がかかる。
パウダー法写真
ボンネット法
カーペットの汚れを綿や合成樹脂のパッドに吸着させる方法です。あらかじめ洗剤をカーペットに散布してクリーニングする場合と、洗剤を直接パッドに湿らせてクリーニングする場合があります。
効果 洗浄性・1/簡便性・4/乾燥性・5/再汚染防止効果・2
パイル損耗度・3/衛生効果・2/洗浄残留性・3
作業工程 1.バキューム作業。
2.前処理剤の散布。
3.パフィングパッド。
4.乾燥。
5.バキューム作業。
メリット 1.表面に付着した軽度な汚れに適している。
2.水を使わないので乾燥が早い。
デメリット 1.洗浄力が劣る。
2.パッドに汚れを吸着させるため、パッドの交換を頻繁に行わなければならない。
ボンネット法写真
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洗浄技法と効果、問題点
オーバーウェッティング(過剰に濡れた状態)のほとんどは作業を行うことでおこりやすく、洗浄方法の選択、
カーペット素材・構造の確認、洗浄ミス防止などの事前の点検・確認が重要です。
縮み
ウィルトン等の織じゅうたんを濡らしすぎると縮みが起こりやすくなります。事前の点検でグリッパーのゆるみ、固定状態を確認するなどが必要です。また、洗浄機の整備不良、故障及び操作ミスも濡らしすぎにつながりやすくなります。乾燥後、ニーキッカーでの修正も限界があり要注意です。
波打ち、ふくれ
全面接着のカーペットでパッキングに天然繊維(綿、麻)が使用されている場合は、オーバーウェッティングにより、接着剤の剥離が生じ、波打ち・ふくれが起きやすくなります。また、施工時のカーペットの引伸し状態によっても起こりやすくなります。
ブラウニング現象

基布に天然繊維(綿、麻)が使用され、年月を経たカーペットに高温、アルカリ洗剤でのオーバーウェッティングにより、繊維中のリグニン繊維素がブドウ糖になり蒸発作用によってパイル先端が褐色状態になる現象です。修復が難しく、実施前の確認が重要です。

■オーバーウェッティングはカーペットを洗浄する際に、常につきまとう問題です。縮みの問題もさることながら、一般的に施工されている全面接着によるタフテッドカーペットの波打ち、ふくれは部分的な修正方法はあるものの、面積によっては修復が不可能な場合もあります。調査あるいは事前のインスペクションの実施重要性を十分ご認識下さい。

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部分汚れ・シミの取り方
 
汚れの種類 シミ・汚れの取り方
食品
コ−ヒ−、紅茶、茶類 ぬるま湯をこぼしたところにそそぎかけて、吸取紙で吸い取ってください。そのあとは乾いたタオルで、ていねいにふきあげてください。
コ−ラ、サイダ− アンモニア水か硼酸水で拭きとってください。そのあと中性洗剤を入れたぬるま湯に布を浸してふきあげてください。
ジュ−ス 汚れてすぐのときは、水またはぬるま湯を含ませた布で拭く。シミが残るときはアンモニア水か中性洗剤でおとす。
ビ−ル、洋酒、日本酒 こぼした酒が広がらないようにすぐ上に塩をのせ、これをやわらかいブラシで掃きとる。さらにスポンジに水を含ませふきあげてください。
ス−プ 洗剤をつけて絞ったタオルで拭いてください。
あめ、キャンディ−、ジャム お湯に中性洗剤を溶かし、それを浸した布で拭きとってください。それでもあとに残るときは、ベンジンで軽く拭きとってください。
アイスクリ−ム 粉末洗剤を山のように盛り上げ、ベトベトしたものを吸い取らせる。乾いてからブラシで掃くか、掃除機の隙間ノズルで吸引。
チョコレ−ト ティッシュなどで拭いてから、先にベンジンでたたいて脂肪分をとる。それから洗剤溶液でたたきだす。
チュ−イングガム まるめながら、できるだけつまみ取り、残った部分をベンジンでやわらかくしてとる。取れない場合は氷片で固め、たたいて粉状にしてとる。
カレ−、みそ汁、酢 水か湯で絞った布または綿棒でたたく。取れない場合は、毛糸洗い用の洗剤溶液で同様にしてたたきだす。
コ−ラ、サイダ− アンモニア水か硼酸水で拭きとってください。そのあと中性洗剤を入れたぬるま湯に布を浸してふきあげてください。
白身は洗剤溶液でたたきだす。黄身はベンジンなどで脂肪分を取り、白身と同様にしてたたきだす。熱湯はタンパク質を取れにくくするので要注意。
食用油、バタ−、油脂類 すばやくヘラかナイフで汚れを取り、白布ベンジンをつけてつまむようにとる。または四酸化炭素をスポンジに浸し軽くこすりとる。
牛乳、マヨネ−ズ、乳製品 布に湯を浸して軽くこすり、残った部分はベンジンで拭き取る。または、ベンジンで拭き取ってから、中性洗剤を入れたぬるま湯でふき取る。
しゅうゆ、ソ−ス 汚れた部分をすばやく吸取紙で。できるだけ吸い取らせ、中性洗剤を入れたぬるま湯か、またはアンモニア水、アルコ−ルで拭き取ってください。
ケチャップ 紙で拭き、酢で拭く。色が残る場合はオキシド−ルで拭く。
化粧品
口紅 アルコ−ルでこすりとり、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。
マニキュア マニキュアの除光液で注意深く取る。
クリ−ム(化粧用) 紙で拭いてからアルコ−ルで拭き、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。
ファンデ−ション ティッシュぺ−パ−で拭き、洗剤液で拭く。残る場合はアルコ−ルで拭く。
化粧水、香水 石鹸水で拭く。
 
汚れの種類 シミ・汚れの取り方
化学製品
インク(青、黒) 黒インクは洗剤で洗う。青インクは温水(50〜80%)にあたためたものに布か綿棒を浸し、たたきだす。
インク(赤) 吸取紙で吸い取り、洗剤を溶かしたぬるま湯で拭く。または10%のアルコ−ルかオキシド−ルで拭く。
印肉(朱肉) 食用油をつけて拭き、洗剤で油を拭き取る。拭き広がらないように注意する。
クレヨン、靴墨 ひどい汚れはアルコ−ルを歯ブラシにつけて、たたくようにして取る。それから、ぬるま湯で拭き取る。
ラッカー マニキュアの除光液かシンナーで拭き取る。
ご飯粒を練って糊状にし、シミの上に載せて汚れを移し取るようにつまみ洗いする。毛羽立ちやすい繊維は板に上に乗せてヘラでしごく。
ペンキ 油性のペンキはなるべく早くベンジンでたたきだす。完全に落とすのは難しい。カ−ペットなどの汚れはテレピン油か市販のクリ−ナ−で拭き取る。
灯油 粉末洗剤をかけて吸収させる。ブラシではらい、自然に蒸発させて乾かす。窓を開けると乾きやすい。臭いもとぶ。
その他
血液 オキシド−ルで拭くと簡単。または、水洗いしてから石鹸かアルコ−ルで洗い、アンモニア水に浸す。古いシミもオキシド−ルで漂白。熱湯はタンパク質を取れにくくするので要注意。
尿 お湯をかけながらタオルで何回か拭く。後、酢で拭く。カ−ペットなどのとき、それを少し浮かして、しばらく風通しをよくしておく。
ふん(犬、猫) 完全に取ることはできないが、すぐに塩水で拭き取り、水に5%のアンモニア水で拭いたあと、中性洗剤を入れたぬるま湯で拭き取る。
よく乾かして指先で落としてからブラッシング。それから洗剤を入れたぬるま湯を含ませた布でたたきおとしてから、水で拭き取る。
ロウソク ティッシュペ−パ−をあてて、上からアイロンをかける。
かび ブラシではらう。ひどいときは掃除機の隙間ノズルで吸い取る。洗剤液かアルコ−ルで拭く。
こげあと スチ−ルウ−ルで表面を軽くこする。それから、オキシド−ルを含ませたガ−ゼの上からアイロンをかけ漂白。
乾電池から出た汚れ 汚れたらすぐに酢で拭く。 その後よく水で拭き取る。
サビ(鉄) 3%シュウ酸溶液を布に含ませ、下に敷いた布にたたきだす。取れるまで繰り返す。

ウ−ル製品には塩素系漂白剤を使わないこと。
ここでいうアルコ−ルは、市販の消毒用アルコ−ル(エタノ−ル)のこと。

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カーペットとダニ
誤解を生じやすいカーペット
床材を論じるには、ダニの問題を避けて通ることはできません。カーペットはダニの温床である、というセンセーショナルな報道等によって、カーペット業界は大きな打撃を被りました。カーペットにはもともとダニはいませんが、カーペットにダニが生息しやすいことは事実です。しかし、だからといって、カーペットのダニが各種アレルギー症状の原因なのかというと、そうではないのです。
最初は「川崎病」の原因として、カーペットのダニが疑われました。しかし、川崎病の原因はダニではないことが判明した時点で、カーペットに対する疑いも晴れました。
次は「小児ぜんそく」でした。小児ぜんそくアレルギーの主原因はダニであり、ダニはカーペットに多く生息するという報道がテレビや新聞で繰り返し報じられました。小児科医の中には患者宅からカーペットの撤去をすすめる医者も少なくありませんでした。しかし、これらの報道はいずれも誤報であり、医者も誤解していました。ダニをアレルゲン(アレルギーの原因物質)とする小児ぜんそく患者は、患者が使用する寝具からダニを吸引することによってぜんそくの発作を起こすことが兵庫県西宮市の研究調査によって明らかになり、カーペットを木床に替えたからといってアレルギー対策が完了してわけではありません。掃除を怠る家庭では床を何に替えてもダニ問題は解決しません。また、空中浮遊のダニが天井に付いたものと考えた場合、床面(カーペット・畳・木)と天井のダニ数を比較すると、あまり関連が見られないことが分かっています。
最近では「アトピー性皮膚炎」です。アトピー性皮膚炎の原因は食品添加物、衣料、金属物質、合成洗剤、空気汚染物質、ダニ、細菌、花粉、日光、汗、ストレス、遺伝子、体質、ライフスタイルなど、さまざまな原因が指摘されながら、そのどれもが特定されておらず、しかも、これらが複合して発祥するという説まで出ているにもかかわらず、またもやカーペットのダニが疑われたのです。アトピーは世界中の医学関係者が研究してもなお原因が解明できていない難問だということを知りながら、ダニが疑わしいとする短絡的な報道には困ったものです。
カーペット業界では平成5年11月に「カーペット関連団体ダニ対策A特別会議」を設置し、ダニとアトピー性皮膚炎との因果関係等を追及してきましたが、各種の実験を重ねても、アトピー性皮膚炎にダニが関与しているという結果は出ませんでした。ダニアレルギー疾患を発祥させないためのダニ除去基準として、こまめな掃除と換気が大切です。
WHOでは、ほこり1g当たりチリダニ抗原の量を1ug以下と設定しています。そのためには少なくとも3日に1回は1uあたり20秒程度の掃除機をかけることが必要です。さらにダニを繁殖させないためには掃除と換気をこまめに行うことが重要です。
スエーデンの例
カーペットがアレルギーを引き起こすという嫌疑はヨーロッパでもかけられました。とくにスエーデンが深刻で、同国ではカーペットの消費量が現象しました。しかし、そのスエーデンでもカーペットの疑いを晴らす調査結果が相次いで出され、現在ではカーペットに対する恐怖症はほぼ解消しています。スエーデンにおける調査結果の骨子は次のとおりです。
1.スエーデンでは、カーペット敷きの学校とカーペットを使っていない学校とでは、後者の方がアレルギー患者が多いことが判明しました。 スエーデンの例比較表
2.スエーデンの統計によると、同国の床材市場では過去20年間以上にわたってカーペットの施工面積が下がり続け、硬い床材が増え続けましたが、それでもこの期間にアレルギー患者数は激増しました。ダニは清潔な環境が苦手です。換気をよくし、丹念に掃除すればダニは生息できません。
■各床材の面積とアレルギー患者数との関係
(1973年から1990年の期間に施工)
各床材の面積とアレルギー患者数との関係グラフ
出所:スエーデン中央統計局:スエーデン陸軍:スエーデン床材協会 
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